口座開設屋

口座といいましても、普通の銀行預金の口座を使って商売をするのでは
なく、当座預金、つまり、手形などを使って金儲けをするわけです。手
形などを使って金儲けをする情報としましては、以前に手形のぱくりを
送らせて頂いたと思うんですが、今回のはそれとは違います。どう違う
かといいますと、手形のぱくりは見つかればすぐ捕まるのに 比べて、
この口座開設屋は非常に捕まりにくくなってます。なぜかというのには
理由はあるのですが、これは少々長くなるのでやめておきましょう。
とは言っても完全にこれは非合法なものです。知的好奇心を満たすだけ
に使って、悪用するのはやめましょう。それではその手口について説明
します。

まず口座開設屋が手形のぱくりなどと大きく違うのは、自分で詐欺行為
を働かないということです。他人のために幽霊会社を作り、その会社で
当座預金を作り、統一手形用紙を手に入れてやり、その後は、その他人
がその手形用紙を使って何をしようと我関せずというやつです。当然、
代金は頂きますが、発覚したとしても経営コンサルタントとして報酬を
もらっただけだとかいうように言い逃れができます。また、手形を割る
のも同時に引き受けることもあります。この場合は儲けは大きくなりま
すがリスクも大きくなります。儲けもうけはつくる会社の規模などにも
よりますが、会社を造ってやるだけなら数百万単位、割ってやれば数千
万から数億ときいています。

ただここで問題なのは、その幽霊会社が振り出した手形を、その他人に
どこかで割らすにしても、自分が割るにしても(割るっていうのは、そ
の手形を額面よりも低い金額で買うということです)、結局のところは
どこか他のところで割ってもらえなければ儲けは出ません。これは、そ
の会社の信用の度合いによって割ってもらえるかもらえないか、また、
割ってもらえるにしてもそのもらえる金の額が変わってきます。

しかし、できたばかりの会社にそんなに信用があるはずもない。簡単な
のは、新しく会社をつくるのではなく、信用はあるが実は業績は悪いと
いう会社を買い取ることです。が、これには時間もお金もかかり余り良
い手とは言えません。

そこで裏技です。まず、手形を割り引いてもらいたいといわれた人が、
普通はどうするかというと、その手形を出している銀行に信用調査をし
ます。この銀行の信用調査というものは本来、外に出してはいけないも
のなのですが、なぜか流れ出ます。しかし、この信用調査というものは
銀行からお金を借りていない限り、案外いいかげんなもので、形式的な
ものです。したがって、見せ金として銀行に多めに貯金をし(その幽霊
会社名義でですよ)、口座を開く時の質問にいいことばかりを答えてお
けば (口座を開く時に、同時に多額の貯金をすれば銀行もあまり突っ込
んでは聞いてきません)この信用調査の内容はいいものとなります。

そうなると、手形が割り引いてもらえるというわけです。預けたお金は、
手形を現金化したら引き上げましょう。引き上げると怪しまれそうな場
合は、引き上げないまま破産しましょう。預けた金をどうやって取り戻
すかというと、巨額の手形を何通かつくってそれを共犯者に持たし破産
財団に債権者として登録しましょう。その額が巨額であればあるほど、
債権者平等の原則により返ってくるお金の額は多くなります。でも、こ
れのあまり巨額過ぎると怪しまれるため、こっちのほうがいいとは限ら
ないですが。

さて、これでだいたい一通りの説明は終わりました。これが口座開設屋
の手口です。この商売は色々な呼び名がある見たいですが、手口はだい
たいいっしょです。被害にあわないようにしましょう。

悪用は厳禁ですよ。悪用しないと約束できるという人だけに、もう一つ
裏情報。手形の割引先を信用させるにはもう一つ手口があります。抵当
権を使います。まず、会社の財産として二束三文の土地を買います。
そこに一流銀行から多額の借金の抵当権をつけてもらいます。こんなこ
とができるのか?できるんです。銀行はその土地に価値がなくても、お
金を返してくれると信じればお金を貸します。つまり、例えば多額の定
期預金をしていればお金を貸すわけです。それで、そのお金はちゃんと
返します。それで、その抵当権登記の設定及び抹消がされた登記簿を相
手にみせてこう言います。「一流銀行がこれだけの金を貸す土地がうち
の会社にはあるのです、このぐらいの手形が不渡りになることは考えら
れません」と。

銀行の抵当権の仕組みをよく知らない人が多いですからけっこう引っか
かるらしいです。皆さんは引っかからないようにして下さいね。悪用は
厳禁ですよ。



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